2008年11月26日水曜日

carl craig & moritz von oswald / recomposed -deutsche grammophon-



















Recomposed by Carl Craig & Moritz von Oswald
 やっと発売されました。タワレコでゲットしたのですが、ちょうどセール対象商品だったようで、¥1890で購入。これはラッキーでした。しかもダブルポイント!

 さて内容の方なんですが、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニーの音源を使用していることは御存じの通りですね。私はこのジャケットを見た瞬間興奮が止まりませんでした。はじめは何かのパロディかと思ったのですが、ドイツ・グラモフォンからのリリース。あくまでマジなんです。ちなみに紙ジャケです。

 一曲目のイントロはノンビートのアンビエント。予感めいた音楽が静かに響き渡ります。なんかスゴイワクワクしてしまう音です。そこに少しずつ音が重なっていきます。「movement」という曲名どおり、シンプルだけど、磨き上げられた音が自由自在に動き回るところはさすがの仕事ぶりです。とにかく一つ一つの音の動きを追っているだけで、幸せな気分になれます。

 アルバムのはじめの頃はクラシックの楽器の音、音楽の雰囲気を幾分か残しているのですが、曲が進むにつれテクノ的な音響が広がってきます。この辺のさじ加減をどうするかがアーティストの個性や、作品の意図が見えるところだと思います。Carl Craig & Moritz von Oswald はテクノやダブなどを得意とするプロデューサーだと私は思いますので、この作品でのアプローチは真正面から、ブレることない音作りが成されていると思います。これは中々難しい仕事だったと思います。下手したら色もんの作品で終わってしまってもおかしくない企画ですから。

 これは高度な感性とセンス、確かな技術と経験のある音響職人二人が組んで作り上げられた、聴きごたえのある骨のある作品だと思います。音の響きや、その組み合わせ、抜き差しなど聴きどころ満載!!

 
植人sound list

2 件のコメント:

クマラ さんのコメント...

大変、お節介で申し訳ないのですが、Movementというのは日本語で「楽章」を意味します。Movement1なら「第一楽章」というように。
僕もこのアルバムを今日たまたま店頭で発見して購入したのですが、あのグラモフォンがこのような企画に乗るというその懐の深さと、作品の出来上がりの素晴らしさに頭がクラクラ来ました。素晴らしい作品ですねこれは!
……で、ネットに書き込みは無いかと探していて植人さんのブログを拝見したという次第です。
ジャケットの中刷りを見ると、このリコンポーズシリーズは、他にも二作出ているようですが、植人さんはお聴きになられましたでしょうか? もし、お聴きになっておられるのであれば、感想などまた、掲載して頂けませんでしょうか?
宜しく御願いいたします。

クマラ

eed さんのコメント...

クマラさん

コメントを頂きありがとうございます。私事ながら、知り合いとたまたまやって来た外国人以外では初のコメントです!!

Movementという言葉を調べると、確かに楽章というのが出てきました。これは思わぬ勉強になりました。ありがとうございました。

確かにこの作品は素晴らしいです!「グラモフォンがこういった作品を出すんだ」という驚きがありました。

ジャケットの中刷り確認しましたところ、確かにシリーズがあるようですね。ちなみに私は未聴です。ネットで確認しましたが、あまり詳しい情報は出てこないですね~。Jimi Tenorのテクノ、ロックのみおならずジャズ、サイケデリック・ソウル、アフリカン・ファンクなども取り入れた作品って一体どうなってるのか気になります。

もしかするとシリーズが続くのしょうか?もし次があるなら、全く同じ音源を使って、全く別のアーティストによるリコンポーズがリリースされれば面白いと思います。

植人

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...