今日、犬の散歩をしていたら「オマワリさん」に呼び止められた。なんでも緑の帽子をかぶった不審な人物が、ナイフを持って近所を歩いていたという通報があったという。確かに私は緑の帽子をかぶって、無精髭を生やして歩いていた。しかも、今日に限って、夕方から雨が降るというので早めに家を出ていた。そんなこんなが頭を巡り胃がキュッとなる。でも、何も身に覚えが無い。今日はずっと家でゴロゴロしていた。でも、突然のことに動揺してしまった気の小さい私は、不覚にも名前と住所を警官に教えてしまった。さらには持ち物検査まで許してしまうという始末。もちろん犬の散歩をしているだけの私は何も持っているはずもなく、警官はそのまま「ご協力ありがとう」と言って去っていった。
私は自分の肝っ玉の小ささに情けなくなり、その後一度ヘコみ、そして、次には怒りに燃え上がっていった。
実は職務質問について、以前ある記事で対処の仕方を読んでいたのだ。そのことが頭をよぎったが、心の動揺と、はっきり記事を覚えていなかったので、強く出ることができなかった自分の弱さを恨んだ。
その記事とは『spectator 2005 spring issue』に掲載されている「がんばれ!お巡りさん!」というものである。そこから引用しながら話を進めると、突然の職務質問に遭ったら、まず冷静にきっぱり断るのが基本。なんでも新人警官のために2,3人のチームを作って研修感覚で職質させてるとか。
本来、お巡りさんといえども、職務質問や所持品検査を強制的に出来るわけではない。あくまでも任意で「ご協力お願いします」という立場なので、拒否すればそれ以上手出しはできないのだ。[警察官職務執行法第2条]
それでも強引に迫ってくる場合は、警察手帳の顔写真、名前、所属が確認できる部分をしっかりと見せてもらおう。そして、「ポケットの中の物を出せ!」と言われた場合も「裁判所が発行する[身体捜索令状]がないと出来ないはずだ!」としっかり抗議する!それでもしつこく来る警官に対しては、携帯電話の写真や動画を撮るのも一つの対抗手段。公務員である警察官には肖像権が無いので拒否できない。
ここまでやれば大抵の場合諦めて帰るらしいが、それでも力ずくで無実の私たちを取り押さえようとしたら、[国家賠償請求]を起こしてガッチリ争うことができるのです。
・職務質問に遭ったら、まず冷静にきっぱり断る。
・職務質問や所持品検査は強制的に出来るわけではない。
・警官の手帳を出してもらい、名前、所属をしっかり確認。
まずは、この基本の3点を押えよう!!!
職質し放題のお巡りさんたちを調子に乗らせると、うっとおしいですね!元国家公安委員長でさえヤーサンと間違えられて職質を受け、渋谷署まで連行される世の中です。次あなたが職質を受けた時は、まず笑顔でお巡さんにあいさつしましょう!がんばれ!お巡りさん!
ところで散歩から帰って一番に聞いた音楽が、泉谷しげる『黒いカバン』という曲です。これはまさしく職質を題材にした曲です。私も今度は歌詞にあるように大声できっぱり言ってやろうと思います。泉谷しげるは肝っ玉が据わってるね。あくまで人間同士なんです警官であろうと何であろうと。
[リンク集]
■救援連絡センター
■元国家公安委員長・白川さんのサイト
4 件のコメント:
こんにちは。
突然職務質問は動揺しますね。
間違って京都に行ってしまうかもしれないと
思ったときくらい動揺するはずです。
私もきっとそうなるでしょう。
事前に対処方法を知っていたとしても。
実は私の父親も若いころ、旅行先の九州で
完全に犯人と間違えられ、職務質問を
受けたらしいです
変ですね。間違って京都に行ってしまうと思って動揺するなんて・・・。道はつながっているのにね!
私の家族も母親以外は全員職務質問を受けていますよ。そう言い出すと歩いている人が怪しく見えてきますよね。ただ自分が無実の疑いをかけられてからは、いくら怪しく見える人も、怖そうな人でも、やさしそうな人でも外見で勝手に決め付けるのをやめようと思いました。
そして、今日一連の話を知人に聞いてもらったので、少しすっきりしました。ただ当分は言い続けるでしょう。「恐れるな、正しかれ」という言葉を肝に銘じなければいけないと実感してます。
追伸
今日の神戸新聞で「職務質問強化!」の記事が載っていました。市民が安心、安全に暮せる町にするためと記事がありましたが、やはり物事には表も裏もあるということを痛感します。
安全と引き換えに自由が圧迫される。どちらが良いのか答えが揺れますが、職務質問に関しては、市民としての権利を主張したいです。
おはようございます。
何事にも表裏は存在し、
私も戸惑うことがあります。
どちらを取るかは自分次第ですが、
難しいところです。
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