図書館で何気なく手に取った一枚です。帯に「秋の夜長に350年前のリラクゼーション・ミュージック」とありなんだか胡散臭いなと思ったけど、最近妙に笛の音に興味があるのと、harmonia mundiからリリースされている作品ということで借りてみることにしました。
家に帰ってさっそく聞いてみると、これがなかなか良いのです。無伴奏のリコーダーが収められているだけなのですが、とてもすがすがしい音に満ちています。個人的にはフィールド・レコーディングスの鳥の声を聞いて感動した以来の感覚でした。「笛の楽園」というタイトルや、リラクゼーション・ミュージックという言葉は大袈裟なものではありませんでした。
ちなみに解説によると、Marion Vebruggen が吹いているリコーダーは特別なものだそうです。「1980年にコペンハーゲンのローゼンボイル城のコレクションから、ファン=エイク・タイプの2本のソプラノ楽器が発見されるまでは、これまで知られるどんなルネサンス・リコーダーも『笛の楽園』に記された運指表に適合しなかった」そうです。今作で使用されているのは、発見されたリコーダーを元に作成されたものだそうです。素人の私には普通のリコーダーとなにが違うのか等、よくわかりませんが、ひとつウンチクが増えました。
これは私にとって隠れたヒット作品となりました。笛の音って良いですね~。
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