楠木恭介『JUST TONIGHT』

　近所のCD屋さんに探し物に行ったのですが欲しいものは見つからず、525円均一セール棚で発見したのが楠木恭介『ジャスト・トゥナイト』です。私は全くこのアーティストについて知らなかったのですが、帯を見ると「柳ジョージ＆レイニー・ウッドの後任ヴォーカリストで、ジャパニーズ・アーバン・ソウルの隠れた名作」とありました。これは『AORLightMellow』や『LightMellow 和モノ　699』といった人気ガイド本を執筆した金沢寿和が監修した再発企画だそうです。しかもこれが初CD化。

　この帯の説明と曲のタイトルのつけ方からして、メロウな音楽の匂いがしたのと、525円という安さから購入してみました。さっそく聞いてみるとこれが当たりでした！ジャパニーズ・アーバン・ソウルの隠れた名作というのは大げさなうたい文句ではありません。まず１曲目の「SUGAR DANCE」からヤラレました。これぞメロウ・アーバン・ソウル！って感じです。柔らかなオーケストラと、なめらかなギターとヴォーカルが見事に混ざり合い、まさにとろけてしまそう。３曲目もかっこいいです！少しアップテンポなメロウ・チューンで、夜のドライブにぴったりです。６曲目はいかにも８０年代のDISCOっぽい曲で、ヴォーカルがめちゃかっこいいです。

　全体的にスロウな曲が多く、夜の道をゆっくりとドライブする時にとても合いそうなｱﾙﾊﾞﾑです。そしてヴォーカル、楽曲の質もかなり高いので長く聞けそうなアルバムです。まさしく隠れた名作だと思います。８０’sのジャパニーズ・アーバン・ソウルで探しものをしている人は一度聞いてみると何か発見があるかもしれません。

　それにしてもセールの棚って掘り出し物が見つかるものだな～。