上橋菜穂子『精霊の守り人 (新潮文庫) 』
久し振りに小説を読みました。上橋菜穂子『精霊の守り人 (新潮文庫) 』という作品です。個人的には初めてのジャンルである、いわゆる「ファンタジー」ものです。私はハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リング等も全く興味がなかったのですが、なぜかこの作品にはアンテナが引っかかって小説を読むことになりました。
きっかけは、古本屋でたまたま見かけた『ユリイカ 2007年6月号』で、この『精霊の守り人』が特集されていたのを立ち読みしたことからです。ユリイカの内容は詳しく読まなかったのですが、とてもこの作品のことが気になるというか、印象に残ったのです。結局ユリイカは購入せずに帰宅しました。
さっそくネットで調べると、NHKで放映されていたアニメ版の情報をゲット。そういえば放送していたなー、しかし、普段はほとんどというか、最近は全くアニメを観る習慣がなくなっていたので放送は一度も見たことがなかったです。どうやら人気があったようで再放送もあったみたいですね。
だったら原作を読んでしまえということで、文庫版を購入しました。正直いって全部読みとおせる程面白いかな?なんて思っていたのですが、ほぼ一日で全部読んでしまいました。ハマってしまったのかな・・・。
もともとは児童文学として出版されていた作品なのですが、評判通り「大人も子供も楽しめるファンタジー」作品です。これは間違いない。著者が文化人類学を研究する大学の先生ということもあってか、世界観が説得力をもって構築されているので、ファンタジーが苦手な人でも簡単に世界観に入っていけると思います。そして、その世界観が豊かなので読み手の想像力を刺激します。登場人物も魅力的で、それぞれのキャラクターだけで物語がいくらでも作れそうです。
そんなわけで、あっという間に読んでしまったのですが、嬉しいことにアニメ版もあるということと、この物語には続きがあるのです!一体次はどんな物語が待っているのか楽しみです。
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