Recomposed by Carl Craig & Moritz von Oswald やっと発売されました。タワレコでゲットしたのですが、ちょうどセール対象商品だったようで、¥1890で購入。これはラッキーでした。しかもダブルポイント! さて内容の方なんですが、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニーの音源を使用していることは御存じの通りですね。私はこのジャケットを見た瞬間興奮が止まりませんでした。はじめは何かのパロディかと思ったのですが、ドイツ・グラモフォンからのリリース。あくまでマジなんです。ちなみに紙ジャケです。
一曲目のイントロはノンビートのアンビエント。予感めいた音楽が静かに響き渡ります。なんかスゴイワクワクしてしまう音です。そこに少しずつ音が重なっていきます。「movement」という曲名どおり、シンプルだけど、磨き上げられた音が自由自在に動き回るところはさすがの仕事ぶりです。とにかく一つ一つの音の動きを追っているだけで、幸せな気分になれます。
アルバムのはじめの頃はクラシックの楽器の音、音楽の雰囲気を幾分か残しているのですが、曲が進むにつれテクノ的な音響が広がってきます。この辺のさじ加減をどうするかがアーティストの個性や、作品の意図が見えるところだと思います。Carl Craig & Moritz von Oswald はテクノやダブなどを得意とするプロデューサーだと私は思いますので、この作品でのアプローチは真正面から、ブレることない音作りが成されていると思います。これは中々難しい仕事だったと思います。下手したら色もんの作品で終わってしまってもおかしくない企画ですから。
これは高度な感性とセンス、確かな技術と経験のある音響職人二人が組んで作り上げられた、聴きごたえのある骨のある作品だと思います。音の響きや、その組み合わせ、抜き差しなど聴きどころ満載!!
植人sound list