Arsalan Dargahi『Setar』 Mahoor Institute of Culture and Art mcd99
≪独自の楽器で演奏≫
今回オススメするCDはMahoor Institute of Culture and Artというレーベルの、「ペルシャ音楽の遺産」シリーズからの一枚です。Arsalan Dargahi(1902-1973〉は独学で楽器演奏を学んだ人物だそうで、楽器も特殊なものを使っていたようです。タイトルが『Setar』というだけあって、セタールという弦楽器を使った演奏が収められています。
今回オススメするCDはMahoor Institute of Culture and Artというレーベルの、「ペルシャ音楽の遺産」シリーズからの一枚です。Arsalan Dargahi(1902-1973〉は独学で楽器演奏を学んだ人物だそうで、楽器も特殊なものを使っていたようです。タイトルが『Setar』というだけあって、セタールという弦楽器を使った演奏が収められています。
≪少し枯れた音が味わい深い≫
正直言ってセタールの演奏を聞いたのはこのCDが初めてなので、何かと比べて良し悪しを判断することができないのですが、サイトで試聴した時に何か感じるものがあり購入しました。そして、さっそくCDを聞いてみるとこれが「大当たり!」でした。
他の演奏者のセタールも試聴しましたが、このArsalan Dargahiの演奏が自分には一番しっくりきました。勝手な印象なんですが、ペルシャ伝統音楽の演奏者って総じてテンションが尋常でなく高いのです。そんな中でArsalan Dargahiの演奏は、少し枯れた音で、録音の感触も、他の演奏者とはまったく違う印象を受けました。
≪二曲目「Dastgah-e Shur」は野外録音で、鳥の声と演奏がシンクロする≫
中でも一番の聞きどころは、二曲目の「Dastgah-e Shur」です。野外で録音されたもののようで、鳥の声も一緒に録音されています。この曲は本当にやばいです。最近鳥の声にハマっていた僕には「どストライク」でした。それにしても鳥の声ってスゴイ!古い音源のはずなのにすごく鮮明に声が録音されています。そんな鳥の声たちと共鳴しながら演奏される「Dastgah-e Shur」は何度か、完全にシンクロする瞬間があります。これはなかなか聞けるものではないですよ!
このCDは二曲目だけでなく、全曲素晴らしいです。少し枯れた味わいのある音楽が好きな人にはたまらない一枚になると思いますよ。オススメです!!
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