2009年9月16日水曜日

ハンス・コパー展


 先日、「ハンス・コパー展」を観に兵庫陶芸美術館へ行ってまいりました。初めての篠山市だったので、多少道に迷いながら現地に到着しました。その日は小雨日和で、辺りの山々から白い靄が立ち上がっており、なんだかいつもとは違う世界に迷いこんだようでした。

 雨のせいか休日にもかかわらず、人はまばら。ラッキー!ゆっくりと自分のペースで観賞できます。

 陶芸の知識が全くない私は、「器」と言ったら丸い形をしたものを想像してしまうのですが、ハンス・コパー氏の作品を見ているとどうもそれだけではないようです。なかでも、「スペード・フォーム」「キクラデス・フォーム」という形の器が興味深かったです。一つの器の中に、丸い部分や、直線的なところ、膨らみ、細いところが絶妙のバランスで一体となってあり、その器のラインを追っていくだけでもとても楽しいものでした。

 さらには陶芸独特の質感が実際の作品を目の前にすると、よりダイレクトに伝わってくるので、本当にその器の世界に吸い込まれてしまいそうな気分になりました。さりげなく模様が入っているのもあってさらにこちらを楽しませてくれます。

 ところで、今回の展覧会ではハンス・コパーの作品だけでなく、ルーシー・リーの作品も展示されていたのですが、「これええやん!」と感想を漏らした作品の作者を確認すると、もれなくルーシー・リーのものだったので一緒に行っていた連れに笑われたのは言うまでもありません。




 

0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...